さらに一歩進んだリフォーム
修繕から生活スタイルの変化に対応したリフォームに移行して来ているリフォーム業界ですが、最近ではさらに一歩すすんで、快適な住み家に変えることが注目されています。家族の生活を見直すときは、住まいもメンテナンスし、現在、そして、これからの家族のライフスタイルに合わせたものにするのによいタイミングといえます。
「床が温かい」、「素足が気持ちいい」、「部屋の臭いが消える」、「結露がなくなる」、「木の香りがして落ち着く」、「静かで落ち着く」、など、もはやリフォームは、ただの工事ではなく、一家団欒を取り戻すための再構築となっています。
また、長く住み継ぐことを考え、構造専門家による調査、構造計算を行い、基礎から徹底した「耐震補強」を施して、「断熱防犯ガラス」や、各部屋に「床暖房」を装備、そして家族間のプライバシーにも配慮した「遮音」など、基本性能を充実させ、住み心地の良さを追求した例もあります。
安心して任せられるかどうか
リフォーム業者を選ぶ時は、その会社が信頼できるかどうかも重要なポイントとなります。目安としては、過去のリフォームの実績を参考にするほか、建築士や増改築相談員などの資格をもっていることなどが、大切な部分となってきます。出来ることなら、リフォームした家の方を紹介してくれたり、話を聞かせて貰えるような会社が良いでしょう。
安心して依頼できる業者の参考として、全国の住宅リフォームに関連する団体で組織された「住宅リフォーム推進協議会」では、事業者の行動規範となる「住宅リフォーム事業者倫理憲章」を定めています。
最近、悪質なリフォーム業者の訪問販売によるトラブルが多発しており、警察や新聞も消費者に注意を喚起しています。おかしいなと思ったらできるだけ早い時点で「財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター」や「全国の消費生活センター」等の然るべき機関に相談されることをお薦めします。
複数の見積もりを取る
施工業者を選ぶ際には、必ずいくつかのリフォーム会社に見積作成を依頼したほうが良いと思われます。
意外と金額の差が出ることもあります。また、設計と施工を別業者に依頼している場合には設計者に業者をリストアップしてもらい、見積をチェックしてもらうことも出来ます。
見積を依頼するときのポイントとしては、各業者に同じ条件希望を正確に伝えることと、複数の会社に見積を依頼していることを各業者に伝えることです。
ただ、提示された見積は他の業者には見せないようにして下さい。見積もりは無料の場合が多いですが、依頼する前に有料かどうか確認しておきましょう。
いざ、見積書をもらうときになって、見積もり料金を請求され、こんなはずではなかったということがないように注意しましょう。
複雑なリフォームは設計事務所へ
リフォームの規模が大きい場合やリフォームの内容が複雑な場合には、高い設計能力が必要となりますので、設計事務所などの設計のプロや、設計能力の高いリフォーム専門業者に依頼する方が、きめ細やかな設計配慮や工事監理が期待できます。
普通は設計事務所にお願いすれば施工会社も決めてくれます。設計事務所では、設計のみとなるので、施工は工務店などに依頼することになります。
新築中心の設計事務所では、増改築、間取りの変更などの大規模なリフォームしか受け付けないところもあります。
設計事務所が見積もりのチェックや現場の施工管理をしてくれるなどのメリットがあります。妥当な金額かどうか手抜き工事がないかを専門家の目で見てくれるので安心です。