外壁のリフォーム
塗料を選ぶ際、耐候性(雨や風による塗膜の劣化の度合い)と低汚染性(汚れにくさ)がポイントとなります。塗膜の光沢が長持ちし、汚れが雨などで流れ落ちるものが良い塗料といえます。
年々製品の質も向上しており、低価格、高品質のものが開発されていますが、近年最もよく使われているのがウレタン系の塗料です。
そのほかにアクリル系、フッ素系、シリコン系などがありますが、比較的値段が安く、かつ持ちが良いという点でよく使われているのがウレタン系の塗料です。モルタル、木部、鉄部などどのような下地にも対応します。
破風板、軒天、雨戸などが木製の場合、なるべく3~5年に一度は塗り替えをしたいものです。木部の場合、一度劣化した塗膜は適切な下地処理の上で塗装したとしても、また新たな剥がれが発生し易くなります。費用がかかるため、まめに行なうのは大変でしょうが、木部は劣化が進む前に処置しておくのが理想です。
壁紙・クロスのリフォーム
リフォームでは、古いクロスや壁紙を剥がしてから施工ボードなど下地にパテで補修を行い接着剤等を使用して壁や天井に張るだけなのでリフォームでの施工期間も短く済みます。
壁紙には珪藻土・石膏・織物壁紙・麻・コルクなど様々な種類があり、カタログだけで判断するよりも「ショールーム」に行って参考にしましょう。
低価格のビニールクロスを選ぶか、雰囲気や質感を重視した紙や布性の壁紙を選ぶのか、独自の素材でコーディネートを楽しむのかなど簡単にクロスや壁紙といっても種類やデザインの色柄は様々ですので、インテリアコーディネーターとの打ち合わせは実物を見て触ってから選びましょう。
クロスと壁紙の張替え後のクレームで一番多いのは継ぎ目が見えることです。無地素材の場合は、継ぎ目が目立ちにくいので問題はないのですが、柄物やデザイン系素材などを使用した場合、施工する職人さんの腕が問われます。
次に多いクレームは下地処理のデコボコが目立つことです。質と共に確かな技術を持った職人さんを有するリフォーム会社を選びましょう。
床のリフォーム
フローリングやカーペットなどの床材をリフォーム会社等に依頼をして張替え工事を行ないますが、床リフォームには様々な条件や制約があります。
特にマンションのリフォームでは、フローリングの張替えを行なう場合に管理規約等で定められた製品を使用しなければならない場合もあります。
また上下左右の居住者とのトラブルで一番多いのが音の問題です。音の問題はカーペットや畳の方が防音性能が高く、生活音が伝わりにくいのです。そこで床材を選ぶ際には管理規約で防音性能の基準値を確認する必要があります。
特に規約など決まりが無い場合は、最近の住宅やマンション等で標準に使用されている防音性能が高い物を選ぶと良いでしょう。
流行の素材やデザインだけで床材を選んでしまうと、後から思わぬ苦情がくる可能性もあるので遮音性を確認してから床材を選びましょう。フローリングやカーペットの張替え工事の際に出る「騒音」に対して事前に近隣への挨拶を忘れずに。